白髪染めしなくても白髪は治るのか

 白髪が出はじめたのは、三五、六歳のころからです。四O代に入ってから、急に目立つようになりました。髪の毛全体もパサパサで、きたない赤茶色です。少しでも見た目をよくしようとして、美容院へしょっちゅうパlマをかけに行っていました。
ところが、美容院へ行った当座はきれいなのですが、少したつとチリチリになって、まえよりもひどいのです。いくらクシをかけても髪がパサパサでまとまらず、椿油をベッタリつけて、なんとか形をつけていました。でも、職場の人から「ナ1ニ、あの頭、みっともないわね」と蔭でいわれているような気がしてたまりませんでした。いっそのこと髪を染めてしまおうかとも思いましたが、へアーダイは髪にわるいという話を聞いていたので、どうしたものかと、とても迷っていました。

 

 そんなとき「白髪はかならず治る」という記事を雑誌で読んだのです。
足すると白髪になる、というようなことが書いてあり、なるほどと思いました。私は20代のはじめに胃の手衡をして三分の一近くを切り取っており、それ以来貧血で、ずっと鉄剤を飲みつづけていたからです。そのほか、思いあたることが多々書かれてあり、それまで、白髪は治らないものとあきらめていた私も、「この方法ならひょっとして」という気持ちになりました。

 

まず、先生に髪を染めたいと申しましたところ、「いまもかなり髪の状態がわるいのに、このうえ染めでもしたら、髪がもっといたむだけでなく、白髪も増えてしまいますよ」といわれました。そして、毛染めがいかに髪にわるいかを、わかりやすく説明してくださいました。パーマも髪の大敵だといわれ、それ以来一度もかけていません。

 

ある日、髪を一本抜いて、根元と先をくらべてみてびっくりしました。根元のほうの新しく生えてきた部分は、黒くて太く、しっかりとしていて、とても色つやがいいのですが、毛先は赤茶けてバサバサ、しかも細くて、いかにも弱そうです。私は、こんなにも変わるものかと、あらためておどろきました。「先のほうの毛がなくなれば、きれいな毛だけが残るから、一段ときれいになりますよ」といわれ、美容院へ行って、思いきって髪を短〈しました。すると、毎日会っている職場の人からも「きれいになったわね。染めているの?」といわれたりするようになりました。白髪もギラギラと光る、に〈らしいものは一本もなくなり、グレーがかったのや、茶色っぽいのがちらほら残つているだけになっていたのです。
さらに、指導員の方からすすめられた「イーストヘアレソ」を飲みはじめてからは、肌までがツルツルになって、髪もいっそうつやを増しました。最近では、クラス会に出ても、髪も肌もどうしてそんなに若々しいのかと、みんなからうらやましがられるほどです。以前は、自分の髪がはずかしくて、クラス会にもあまり出たくなかったのですが:。けいら〈
からだの調子も、前よりグンとよくなりました。経絡の講習を受けたときに、のどをあたためると胃にもいいからと、「もぐさ布温灸器」をのどにあてるようすすめられたのですが、これを実行してみると、てきめんに食欲がわいてくるのです。胃の手術をしてからというもの、ほとんど食欲を感じることのなかった私ですので、これにはびっくりしました。のどをあたためるだけで胃のぐあいがよくなるなんて、経絡というのは、目には見えないけれどほんとうにあるんだな、と実感したものです。